地域のお医者さん アベ内科クリニック 総合内科

院内誌「うるおい」

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第10号 ご挨拶 (1999年・5月)

 今年の冬はインフルエンザの大流行に加えてスギ花粉も多く大変でしたね。普段、風邪をひかない人までインフルエンザにやられた方も多かったようです。今年は早めにインフルエンザワクチンを手に入れて、高齢者や肺疾患、重症の心疾患などの患者さんには秋口に予防接種をすることにしましょう。
さて、私事ですが今年の春に休診をくりかえしながら「介護支援専門員」の研修を終えました。今年十月からいよいよ認定作業が逐次始まります。養父郡の場合は各町が個別に実施をせず「養父郡広域」としてまとまって「介護認定審査会」が作られ要介護度を決めます。その後の介護計画の作成に「介護支援専門員」の出番が回ってくるのですが、研修終了時のアンケートでは実際に作成に従事できる専門員は極めて少ないようです。計画作成にあたりお一人にかかる時間は訪問だけで少なくとも一時間はかかります。やはり、他の仕事はせず「専門員」の仕事のみに専念できる方でないと四月のスタートには簡単には間に合いそうもありません。また、介護給付費の公示は来年の三月ですので、せっかく計画を作成しても介護に応じて予定した給付費と一致しないことも考えられます。計画を立てても、それだけの介護人員が満たされるのかも疑問です。このように問題の多い介護保険ですが来年の施行は決定していますので、かなり紆余曲折を繰り返しながら実施されることになるでしょう。何しろ日本では全く初めての試みですのでどういうことになるのやら。今後も介護保険の情報をお伝えする予定です。


第9号 ご挨拶 (1999年・1月)

 新年あけましておめでとうございます。本年が皆様にとりましてご健康で楽しい年になることを心からお祈り申し上げます。今年は1,999年、21世紀へもう一歩ですね。世界情勢も日本の経済も大きく変革の時代を迎えております。日本の医療では2,000年には介護保険がはじまり、現在そのモデル事業が行われつつあり、年末までには介護認定作業が大詰めを迎えます。当院にも「介護支援専門員」が2名おりますので何かとお役に立つことができるかと存じます。さて昨年は、最新の胃電子内視鏡を導入し多くの疾患の診断に役立てることができました。また受け付けに新型コンピュータを導入し事務の円滑化と薬剤一部負担を明記した領収書の発行が可能となりました。この医事コンピュータは診察室の私のパソコンとケーブルでつながっており、迅速な患者検索と情報の提示が可能です。今年はこれに「薬剤情報提供」を付け加えることになっております。既製品の薬剤情報は内容がわかりにくいため、現在「わかりやすい当院独自の薬剤情報提供」の資料を作りつつあります。この院内誌の発行に間に合えばいいですね。なお、皆様は既にケーブルテレビに加入をされていると存じますが、当院では八鹿町のモデル事業として、デジタル回線を通じて当院と八鹿町保健センターおよび在宅患者さん宅をパソコンでつなぎ、テレビ電話にて双方から互いに顔を見合せながら病状について会話を行い、血圧や心電図さらに尿所見や血液酸素濃度なども在宅から当院に送信されるようになっております。従来電話でしか情報がないため、患者さんの情報がわかりにくかったのですが、映像を含めた検査がみれますと在宅で診断の補完が可能です。将来ケーブルテレビ回線が網羅されれば、これを通じて在宅患者さんと診察室が映像と検査データでつながるという夢の時代が今すぐそこに来ております。また、当院のインターネットにても様々な健康情報を手に入れることができます。関連サイトには日本医師会の提供する「健康プラザ」もございますのでご活用下さい。


第8号 ご挨拶 (1998年・9月)

 蒸し暑い夏も終わりを告げようとしています。皆様はいかがおすごしでしたか。今年は最新の胃カメラ(電子内視鏡)を導入し、検診で要精密検査となった患者さんの検査に威力を発揮いたしました。九月にも「七十歳以上の方の検診」がありますが、この際もお役にたてるかと思います。さらに今後は窓口業務を円滑にするため、受付に高性能のコンピュータを導入する予定です。これにより、やや混乱している薬剤自已負担の分離した領収書の発行もできるかと存じます。薬剤自己負担の詳細については非常にわかりにくいかと思いますので裏表紙にその早見表を載せましたのでご参考にしてください。さて、当院ではほとんどの血液検査は院内で検査することが出来、待ち時間内に結果が出るようにしておりますが、それ以外の検査項目は検査センターに送っております。その結果を当院のコンピュータとデータ移行が出来るように院長自ら開発し、これに基づき個人別検査データを管理することができるようになりました。これにより、例えば糖尿病全員の健康教室は不可能ですので、(なにしろ糖尿病患者さんだけで四五三名おられます)そこで個人別のデータを利用して「コントロールの悪い糖尿病患者さん」だけの健康教室などもできるかと思います。今年はその様な企画を考えておりますので、宜しくお願い申し上げます。


第7号 ご挨拶 (1998年・5月)

 暖かい季節になってきましたが、皆様方はいかがお過ごしでしょうか。当院も今年の5月ではや満6年、もう7年目に突入しました。この「うるおい」もこれが第7号です。この小冊子を楽しみにしておられる患者さんも多いようで、診察室では時間の都合上お話しできなかったことがこの「うるおい」で補われれば当院としてもうれしい限りです。また、この6年で度々医療改正がありましたが、私どものみならず、なにより患者さんが戸惑われたのではないでしょうか。西暦2000年からは介護保険制度も始まり実にややこしい時代となってきました。しかし、皆さん方はこの大きな変化にも柔軟に対処されていると信じております。 元気な患者さんの声が診察室や待合室で聞こえてくる毎日です。さて、当院の診療内容はそう変わりはありませんが、今年は最新の胃カメラを購入予定しました。きっとお役にたてると思います。当院と病院との連携(病診連携)、当院と他の診療所との連携(診診連携)もより充実したものにしたいと思います。当院は患者さんに必要と判断すれば病院などの最新 医療機器の恩恵が得られるよう紹介状を書かせていただいております。これにより精密検査あるいは入院、手術への段階がスムーズに行われるものと思います。また、薬剤情報の提供にも一層力を入れますので、どうぞ御遠慮なく薬局で御尋ね下さい。


第6号 新年のご挨拶 (1998年・1月)

 新年あけましておめでとうございます。本年が皆様方にとって健康で楽しい年になることを心からお祈り申し上げます。さて、「1年の計は元旦にあり」と申しますが、皆様は今年の健康に関する計画をお立てになりましたでしょうか。今年は「カルシウム貯金」に挑戦してみたらいかがでしょうか。カルシウムが不足すると骨が折れやすくなるということはよく知られています。ことに、高齢期の女性には骨粗鬆症という深刻な病気とも関連しています。骨だけではなく体のあちこちで活躍するカルシウムには毎日決まった「支出」があるので、それを上回る「カルシウム貯金」をしておけば、将来にわたってカルシウム不足を心配する必要はないというわけです。日本人の平均の一日のカルシウムの「支出」は600mgとされていますが、現在の平均の日本人のカルシウム摂取量は550mgと、貯金どころか赤字状態です。そこで、食事からカルシウムを1日600mg以上とるのが「カルシウム貯金」の原則になります。ひとつの例ですが、朝コップ一杯の牛乳で200mgのカルシウムがとれます。プレーンヨーグルト100gをおやつに食べると100mgのカルシウムがとれます。ブロセスチーズ20gのトーストを食べれば130mgのカルシウムがとれます。このように積算していって1日600mg以上のカルシウムをとればカルシウム貯金ができるわけです。理想的には1日1000mgをとって1日400mgの貯金をしたいものです。


第5号 ご挨拶 (1997年・9月)

 今年の夏は皆様いかがお過ごしでしたか。暑い夏もやがて涼しい秋に置き変わり、何でもない四季の移り変わりが私たちにここちよい刺激を与えてくれます。さて、皆様ご存じのように今年の9月より大変大きな医療保険の改正がありました。これにより患者さんの自己負担が大幅に増加したと思います。これはとても残念なことですが、それに対して私たちはどのような対処をしたらよいのでしょう。クリニックとしては、良質の医療をより安価に提供するしかありませんが、患者さんとしては様々な選択ができると思います。検診やドックを受けて日々の健康管理をしておくこともできますし、薬の内服を医療機関と相談して少なくすることもできます。患者さんによっては複数の医療機関で複数の科を受診され、互いに似たような薬を内服されているような例もあります。これらの薬を整理すれば患者さんにとってかなりよい結果を生むでしょう。食事や運動などの自己管理をされるのもよいでしょう。今回の保険の改正はそれをするよいチャンスと考えてはどうでしょう。最小限の薬で最大の効果を期待しましょう。但し、生命にかかわる心臓病、脳血管障害などの病気はどうしても必要な薬がありますので、よくその説明を受けて下さい。 日本の将来は「高齢化社会」といわれますが、六十五歳以上の方々もその社会を支える大事な人たちですので、健康管理にはご注意下さいませ。


第4号 ご挨拶 (1997年・5月)

 当院は今年の五月で開院満五周年を迎えることができました。これも、各方面の皆様の本当に暖かいご支援のたまものとこの場を借りまして厚く御礼申し上げます。最近の当院の経過を御報告致しますと、先ず平成七年十二月より「医療法人」の認可を受けました。言葉を変えるなら「医療に専念できる」機関となったといってよいでしょう。さらに、平成八年の十二月からはインターネット上に「アベ内科クリニック」独自の「ホームページ」を開設しております。さて、最近「生活習慣病」という言葉を皆さんお聞きになったことはありませんか?これは従来の「成人病」と同じ病気ですが、「成人病」が年齢とともに人間に起こりうるやむを得ない病気と解釈されそうなのと異なっています。ガン、心臓病、脳血管障害などの「成人病」を生活習慣の改善によって、ある程度予防できるという積極的な考え方です。これから「生活習慣病」が新聞、テレビなどで登場してきますので是非参考にして下さい。


第3号 新年のご挨拶 (1997年・1月)

 明けましておめでとうございます。今年も皆様のご健康をお守りするため、スタッフ一同全力を尽くすつもりでございます、どうぞ宜しくお願い申しあげます。さて、皆様ご存知のように今年の四月からは大きな医療保険の改正が行われます。患者さん特に老人保険の自己負担がかなり増える可能性がございます。患者さんにとりましても、私ども医療者側にとりましても実に大変な時代となってまいりました。このような状況下にありまして、なお自分自身の健康を保持していくにはどうようにしたらよいのでしょうか? 私はご自分の健康を医師と皆様と共同で守ることをご提案申し上げます。つまり、薬だけに頼るのではなく食事・運動・生活様式の改善など皆様のおできになることをしっかりとして戴きたいのです。もちろんそれだけで病気は克服できるものではございません。そこで薬は必要なのですが、これを必要最小限に押さえて内服されるのが一番ではないでしょうか。有効で安全な薬を最小限で注意深く使用すること、これを今年のアベ内科クリニックの方針にしてみたいと思います。


第2号 ご挨拶 (1996年・9月)

 創刊号「うるおい」を発行しましたところ、患者さん皆様から好評を得まして「次回号はいつ出るのか」などの問い合せもございました。「秋号」をお送りします。さて、皆様は今年の検診は受けられましたでしょうか? 検診には「町ぐるみ検診」、保健所や病院が行なう「人間ドック」、会社の「検診」などがございます。また、それらの検診も簡単な血液検査から脳ドックに至るまで実に様々ですね。どちらにしても、なんらかの検診は毎年受けていただきたいものです。私は患者さんに「今年の検診は受けられましたか?」と時々うかがいます。長い期間、検診を受けられておられない患者さんには胃透視やエコー、便の検査をしていただきますが、時におもわぬ病気がみつかります。お忙しい患者さん全員が検診やドックに参加できるとはかぎりませんが、当院受診されておられる患者さんでまだ診てもらっていない検診内容があれば是非受けていただきたいものです。


第1号「うるおい」 創刊のご挨拶(1996年・5月)

 はやいものでこの地に開業しまして、五年目をむかえることとなりました。地域の皆さんからの本当に温かいご助言、ご支援をいただき診療を続けることができ、たいへん感謝しております。この五年目を一つの節目として、当クリニックとしてなにかお役にたてればと思い、患者さんの健康づくりの一助にと小冊子を定期的に発行することとしました。当クリニックの基本理念は患者さんを総合的に診断、治療させていただくことにあります。医療が無味乾燥したものに終わることのないようにとの願いから、この小冊子の名前を「うるおい」と名づけ、皆さんの健康づくりに利用していただき、当クリニックとのパイプ役として役立てていただきたいと思います。

【高血圧症】

どのくらいの血圧だったら、どのくらいの程度重症の高血圧なのかというのは、だれしも気になるところです。しかしこの問題は、学会でも必ずしも結論が出ているわけではなく、学問の進歩に応じてその標準も変わってきています。最近アメリカの権威ある研究団体が、最新の考え方を示しましたが、日本の学会でもこの基準を参考にしようとしています。

その研究報告というのは「高血圧の発見/診断/治療に関する米国合同委員会」という少しいかめしい名前の研究委員会の第5次の報告です。何年かの研究を経て、その時どきの高血圧診療の新しい指針を発表してきています。

この報告で注目されるのは、収縮期血圧(高い方の血圧値)と拡張期血圧(低い方の血圧値)を同等に重要だとしている点です。それまでの報告では、主に拡張期血圧の方を重要視して高血圧を分類していました。さらに重症度の分類を従来の3段階から4段階へと細分化しています。従来の基準ではなかった超重症という区分を作っています。

従来は、18歳以上の成人では、軽症(拡張期血圧90~104mmHg)、中等症(115~114mmHg)、重症(115mmHg以上)という分類でしたが、表に示したように、収縮期血圧も加えて、10mmHgごとに4段階に分類したものです。この分類を参考にすると、自分の高血圧の程度がどの程度なのかの目安になると思われます。しかしこの数値はあくまでも目安ですから、きちんとした診断は、主治医からしてもらうのは当然のことです。

またこの報告では、心臓病や脳卒中など、心臓/血管系の病気にかかる危険性の少ない理想の血圧値についてもふれています。

それによりますと、理想的な血圧値は、18歳以上の成人で、収縮期/拡張期の血圧値が、120/80mmHg末満であるとしています。この数値も皆さんの血圧管理の目標値になるとは思いますが、あくまでも目安であって、きちんとした指示は主治医から受けなければならないことは言うまでもないことです。

ご自分やご家族の血圧に関して心配がありましたら、お気軽に当院までご相談ください。

18歳以上の成人における血圧の分類

分 類
収縮期血圧
(mmHg)
拡張期血圧
(mmHg)
正 常 <130 <85
正常高値 130~139 85~89
高血圧   
軽 症
中等症
重 症
超重症
140~159
160~179
180~209
≧210
90~99
100~109
110~119
≧120