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院内誌「うるおい」

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第60号 呼吸  (2016年・冬)

第57号

 呼吸こそ実に興味深い臓器といえる。呼吸は意識しなくても生命中枢「延髄」の呼吸中枢により、約十一の筋肉が動くことで可能である。意識しなくとも、人生八十年で約六億回も呼吸し続ける。しかし、心臓と大きく異なる点は、心臓は自分の「意志」で止めることはできないが、呼吸は一時的にしても、止めることも速くすることも遅くすることもできる。逆の見方をすれば、自ら呼吸法を変えることによって、延髄より上部の中枢である大脳などにアクセスすることができる唯一の手段とも言える。

 多くの人は意識して呼吸することはないが、ある種の人は呼吸を制御することによって、極論すれば「悟り」さえ得ることができる(らしい)。呼吸は他のほ乳類と同じく「鼻で呼吸する」、口ではない。口は食べる時以外は使わない。意識的呼吸は鼻から吸い込み、原則として鼻から吐く。口から吐く方法もあるが、吸うには鼻以外を選択できない。吸っている時間より吐く時間をできれば二倍近くにする。少なくとも吸う時間よりは長くするのがポイントである。

 意識的呼吸をしている時、頭に何が浮かんで来ようが、消そうとせずに「そのまま放置」しておき、ただただ呼吸をする、ゆっくりと静かに。呼吸を意識するには吸う空気の冷たさ、吐く息の暖かさを「鼻の入り口」で感じながらすると時間を忘れる。それ以外にもさまざまあるが、背骨を延ばして尾底骨付近を起点に背骨の中を上に昇るように吸い込み、頭の上にきたら今度は顔・胸・お腹へと体の前に添って息を吐いて行く。それを循環するように繰り返す。お腹を使って呼吸し、吸い終わったら少し呼吸を止める手法もある。ヨガであろうと仏陀であろうと空海であろうと、二千年も行われている技法である。この呼吸により、我々は過去も未来も忘れ、全ての現在の些事さえどうでもよくなってくる。

「今、ここ」の瞬間に生きる自分を発見する。我々人間は過去に生き、未来を心配し、現在の出来事に振り回される存在だ。それ故に、この呼吸法を行い、それらが全て「思い込み」「仮想」「催眠」「嘘」「虚像」「俗」の世界である、ことに気づきたい一年にしたいものです。

【肺気腫】

少し運動すると息苦しかったり、坂道や階段の上り下りで息切れして、他の人と同じペースで歩けない、など、動作時の息苦しさを感じるのに、心臓の検査では異常がない場合、肺気腫の疑いがあります。肺気腫は、喫煙と深い関係にあり、患者さんの多くは喫煙者です。

肺には弾性があって、息を吸うと膨らみ、息を吐くと縮むことで、血液中に酸素を取り込み、二酸化炭素(炭酸ガス)を排出するというガス交換を行っています。両肺で約3億個ある肺胞という組織の壁には伸縮する弾性線維が豊富にあり、それが伸び縮みすることで、肺もまた膨らんだり縮んだりできるのです。

肺気腫とは、この肺胞の壁が破壊された状態のことで、気腔という穴がたくさんできて肺は弾力性を失い、気管支が押しつぶされて機能が低下します。そして呼吸によるガス交換ができないため息苦しくなるのです。特に息を吐くことが困難になり、口をすぼめて呼吸するようになります。一方、息を吸うことはできるので、肺に空気がたまり、進行してくるとビール樽のように膨張して横隔膜を圧迫します。

なぜ肺胞壁が破壊されるのか原因はまだ解明されていませんが、喫煙や大気汚染などの環境的要因、また肺の老化現象や、体どの環境的要因、また肺の老化現象や、体質的なものなどが重なって起こると考えられます。特に喫煙は、最大の原因とみられています。

肺の組織は、壊れると元には戻りません。肺気腫はゆっくり進行するために、治療法は進行を予防することが大事です。
喫煙者は必ず禁煙をすること、また空気の乾燥や温度差に注意し、かぜをひかないようにすることなどです。また、弾性のなくなった肺をカバーするために、横隔膜を強くして腹式呼吸をすることで、息苦しさを改善できます。その他症状に応じて、薬物治療や酸素吸入、手術療法などが必要ですから、早期に受診してじっくり治療に取り組みましょう。

第59号 尿路感染症にかからないために  (2015年・秋)

第57号

 最近の高齢者の医学的問題は、(第一)元来備わっているはずの異常状況を「感知する力の低下」、それによる体温の変化・咳・口渇などの必要な症状がないこと。これが感染症・脱水などを進行させている。(第二)低タンパク血症。(第三)進行した貧血。(第四)に今回のテーマである尿路感染症の慢性化があります。男性は前立腺炎以外はほぼ問題は少ないと考えます。しかし、女性高齢者には大きな問題です。元々、女性は尿道が短く、さらに肛門とは数センチしか離れていないという特性があります。

 高齢化すると、頻尿と尿失禁に、四肢の障害も加わって、陰部の清潔が保たれていないことも悪化の要因です。単なる頻尿と、感染症が合併した頻尿、との区別が付きにくいことも度々です。

 下肢の筋力低下はトイレ歩行を面倒にします。さけられない尿失禁には「尿もれパッド」が欠かせないのですが、頻回に交換してください。陰部を清潔にする習慣をつけ、専用の商品も薬局に沢山あります。意外と排尿後・排便後の陰部の清潔が保たれていないことが多く、排便時は前から後ろに向けて拭く、という基本的な習慣が大切です。自動洗浄ビデも有効です。

 最近は頻尿症・尿失禁によく効く薬もありますし、副作用のない抗生剤の内服や低タンパクや貧血の改善も抵抗力をつける基本でもあります。

尿路感染症にかからないために
(1) からだ、特に下半身を冷やさない
(2) 体調に合わせ適度に運動する
(3) 水分は日中多めに、夕方からは控える
(4) トイレを我慢しない
(5) バランスの取れた食事と便通を整える
(6) アルコールは控えめに
(7) 身体の抵抗力・免疫力をおとさない・無理をしない
(8) 尿もれパッドなどは定期的に交換する
(9) 陰部を清潔に保つ。排便時は前から後ろに拭く
(10) 全身性疾患や泌尿器科基礎疾患の治療を正しく受ける

【尿失禁( 尿漏れ)】

尿失禁(尿漏れ)は、高齢者や女性に多く見られます。病態によりいくつかのタイプに分けられますが、女性では圧倒的に多いのが「腹圧性尿失禁」です。これは、膀胱や子宮を支えている骨盤底の筋肉が緩んでしまい、腹部に力がかかった時に尿道をギュッと反射的に締めることができず、尿意がないのに尿が漏れてしまう状態のことをいいます。骨盤底が緩んでしまう主な原因には、妊娠・出産、肥満、更年期によるホルモンの変化などが挙げられますが、加齢による影響も少なくありません。

症状はさまざまで、最も軽いのは、飛びはねた時に尿が漏れたというような場合です。それから少し進むと、咳やくしゃみをすると漏れるようになり、さらに進行すると、歩いたり、走ったり、重いものを持っただけで漏れるようになります。尿失禁により生活に支障を来したり、気持ちが落ち込んだりしながら、誰にも言えずに悩んでいる人は多いのですが、治療をすればほとんどが治ります。軽ければ骨盤底の筋肉を鍛えて尿道の締まりをよくする骨盤底トレーニングや薬の内服などでかなり改善されます。

重度の場合は、「TVT手術」や「TOT手術」などが行われています。この治療法は、メッシュテープを尿道の裏側に通し、尿道を支えるもので、腹部に力がかかっても漏れにくくなります。手術は局所麻酔で約30分、入院も3~4日で済みます。 一方、骨盤底の変形が激しい人には「骨盤底形成術」を行います。これは、骨盤底全体を再建する方法で、手術をすれば効果は継続できます。

中高年になって尿失禁で悩まないためには、特に産褥期の養生が大切です。この時期は骨盤底が緩んだ状態なので、なるべく横になり重力をかけないようにしましょう。また、ガードルなどで腹部を締めつけることも避けましょう。

第58号 体は正直?  (2015年・春)

第57号

患者さんの症状をお聞きするとき、患者さんに耳を傾けます。一つは、当然患者さんの「言葉」です。
言葉は文章を作りますが、そこに特有の色が付いています。別の表現をすれば「思い込み」です。そこで、もう一方の体に耳を傾けると、その体は正直に話してくれます。あるいは、私自身が患者さんの体の立場になってみます。そうすると、我々にとって不快である症状は、体に言わせれば「悲鳴」でもあり、また「働いている姿そのもの」でもあります。

 不快な熱は、体に入った病原体を、自ら体温を上げることによって阻止しようと頑張ってる姿です。水のような下痢があるとき、我々はとってもつらい気分なりますが、腸は病原体とその毒物をあなたから外に出そうとしています。痰が切れないとき、無数の繊毛上皮の仲間がタバコで死んだためだと言っています。我々は症状そのものを忌み嫌いますが、症状を出している体に耳を傾けることはするでしょうか。

 私は医師ですから、あらゆる方法で不快な症状から解放されるように作戦をたてます。しかし、体が何を言おうとしたか耳を傾けない限り、体は幾度も症状を出して我々に対して訴え続けるのです。体に合わないこと・行動・考え・食事、すなわち御主人の生活方法に疑問を投げかけます。この訴えに耳を傾け、その叫びに答えることを「自己管理」と私は思うのです。

 スケートの羽生さんは、選手と激突したこと、手術後のこと、足首を痛めたこと、二位に終わった全てを「自己管理不足でした」といいました!我が身に降りかかる全てのことを、何の不平も言わず、何の言い訳もせず、何の嫉妬もせず、他に責任を押しつけず、今残されている自分の能力をどう使うかに焦点を当てることができるなら、そのように決心するなら、たったそれだけのことで幸せは手に入るかもしれませんね。

第57号 睡眠の役割  (2015年・冬)

第57号

もし睡眠不足なら失うものが四つあります。それは、「幸せ」「記憶」「気分」「生産性」です。何にも邪魔されない睡眠は、仕事と自分自身に幸せをもたらします。人は睡眠中に日中の出来事の情報を整理し、あるときはひどい夢を見るように、余計な情報は画像にして消し、有効な情報は「書棚」に整理してしまっています。副交感神経が優位になり、脳内のシナプス間の激しい通信は穏やかになり、その間に通信に必要な伝達物質を補充しているかも知れません。それによって伝達物質の枯渇(こかつ)を防ぎます。睡眠不足は「うつ状態」を悪化させます。安定剤や睡眠薬あるいは入眠剤を処方すると、ご本人のみならず他人までが「クセになるからやめなさい」など無責任なことを言いいます。それを信じて不眠が続き自殺未遂に至ったケースもあります。まず睡眠をとることこそ脱出のカギです。営業成績を上げるために夜中に会議をしていた患者さんがいました。それより、しっかり眠り、朝は笑顔でお客様に接したらどうでしょう、とアドバイスしました。いつまでも夜起きているものではありません。学業も仕事も伸びません。

他に私が興味を持っていることは「睡眠中は免疫力が上がる」ということです。つまりは「寝ている間に治そう」と体が免疫機能を上げているのです。時に私は寝る前にクスリを処方することがありますが、その方が副作用が目立たないのと、副作用そのものが少なくなるのです。もし、抗がん剤の効果を最大限に発揮させ、かつ副作用を少なくするとしたら、睡眠中に抗がん剤の点滴をすることです。日本にそんな施設はないと思いますが、外国にはちゃんと睡眠中の抗がん剤投与をしている医療機関があります。同じ抗がん剤なのに、日中では副作用で中止した薬を睡眠中に点滴して、副作用がないばかりか、抗がん剤の効果が群を抜いてよいと報告されています。

生命の営みは人智を超えています。その力を使わぬ手はないのです。

第56号 自己管理  (2014年・夏)

第56号

病気が治ることは、そうあるものではありません。患者さんの多くは病気をどうしても治したいという願望を抱かれます。しかし、病気はあるが上手に付き合うにはどうしたらいいか、という考え方のほうが適切と思うことが多々あります。

科学・医学の進歩なんて生命の自己回復能力・自然治癒力に比べれば微々たるものです。医師も手助けはしますが、それは患者さん自身が本来持っている生命力を援護しているに過ぎません。医師の役割より患者さんにして欲しいことも多くあります。病気の症状はいわば心身が「何とかしてくれえ!」と叫んでいるかもしれません。症状のないのはもっと悪いですが。我々は症状そのものを忌み嫌い、なくなることを願いますが、その願いを叶えるのに自分自身がしなければならないこともあります。それを自己管理といいましょう。我々の生活習慣はいつの間にか何かに染まっています。それが病気・症状と関連しているなら、その習慣を変えて欲しいと症状は訴えているかもしれません。

病気や症状は、自分自身の生活習慣に問題があるかどうか考える絶好のチャンスでもあるのです。病気は治ったが、それから学ばなければ、いつかは心身が再びあなたに症状として訴え続けるでしょう。
自己管理こそ自分自身に潜む偉大な治癒力を発揮するのであり、医師はそれにちょっと手助けかヒントを与えているに過ぎません。もっと、自分自身の素晴らしい生命維持装置を信頼してみませんか。

第55号 体の中に時計がある  (2014年・春)

第55号

私たちの体の中には時計があります(体内時計)。その一日の時間は25時間です。24時間ではないのです。そもそも一日は正確には24時間ではありません。ですから、極めてまれに世界中の時計を調節しなければなりません。でも、体内時計は何百万年の進化の過程でそれを知っています。1時間のずれは「ハンドルのあそび」のようなものです。

そうすると私たちはどうやって24時間という一日を維持できるのでしょうか。それは朝日を浴びることによって毎日リセットされるのです。そして夜暗くなると体と心を休息の状態に切り替えて、自然に眠くなります。この“カラダと心を夜の休息の状態に切り替える”ために重要なのが、脳の松果体(しょうかたい)と呼ばれる部分から分泌されるメラトニンというホルモンです。メラトニンは、夜暗くなると脳から分泌され、体内時計に働きかけ、カラダと心を夜の休息の状態に切り替えます。メラトニンは眠りを誘うほかに、抗酸化作用によって細胞の新陳代謝を促したり、疲れを取ってくれるために、病気の予防や老化防止にさまざまな効果を持っています。

そこで、現代人には重大な問題が起こります。夜中に強い光の中にいるとメラトニンの分泌量が減って眠れず、朝も起きれなくなります。ねる前の「スマートフォン」「ゲーム」「テレビ」は現代型不眠の元凶なのです。睡眠の1時間前には暗くして静かな音楽を聴き寝る準備をしましょう。朝は太陽さんの光を一杯浴びて朝食も軽く食べて仕事・学校に行く習慣をつけると生き生きとした一日を過ごすことができますよね。

第54号 共 存  (2014年・冬)

第54号

面白い日本の取材テレビ番組があった。ヨーロッパ人がパン屋で大きなパンを買うのだが包装は手に持つところだけ、おまけに車のダッシュボードに投げ置いて家に帰る。汚いのではないか?と質問すると「免疫になるじゃない」と若者が答えていた。番組ではこのシーンを、あまりに不潔だと大笑いしていました。このシーンは不潔だと非難する内容でしょうか。

人間はあらゆる微生物と微妙な共存関係にあります。口の中には500以上の微生物が共存しています。体によい微生物もあれば悪いのもあります。口の中を滅菌したら悪玉の微生物が増殖します。これが動脈硬化の大きな原因ではないかとも言われています。腸の中には天文学的な数の微生物がいますがバランスはとれています。女性性器も微生物により酸性になっており悪い細菌の侵入を防いでいます。つまりは、あまりに潔癖に無菌状態にするとバランスを失い病気になりかねないのです。

清潔は日本人の美徳ではありますが、潔癖は疑問に思えます。固いフランスパンがダッシュボードに置かれたくらいで大騒ぎしたり嘲笑することではありません。あらゆる微生物に対して免疫を保つには共存していくことが大切です。東南アジア・アフリカでは現地の人と日本人とでは免疫に大きな違いがあるからです。どちらが良いとか悪いということではなく、人間は外界とは目に見えないバリアで常に保護されていますが、そのバリアに微生物が一役買ってくれてることも事実です。潔癖ではなく清潔を心がけたいものですね。

第53号 非典型的 (2013年・秋)

第53号最近の気象の異常には翻弄されます。子供の時、梅雨明けは雷ゴロゴロすれば5日も狂うことなく梅雨明け十日に移行し海水浴を楽しんだものです。その梅雨明けがとんでもなく早く到来したかと思えば、局地的なゲリラ豪雨、気温は37℃~40℃でも最近は驚きもしません。昔のパターンで畑仕事しますから熱中症になるのです。冬は東北でさえ記録を塗り替える豪雪にヘトヘトです。

病気も同じであって、以前のインフルエンザは悪寒・高熱・鼻水のみで白血球は減少し診察すると特有の臭いがしたものです。今や、最初からのバイ菌感染がありますから咳・痰があって白血球が増加してもインフルエンザであることも当たり前、逆に白血球は一万もないのにレントゲンで肺炎であることも珍しくありません。ですから、咳があればレントゲンを撮って肺がんも見つかります。急性虫垂炎(モウチョウ)も白血球が一万以上で典型的な位置の腹痛があれば文句なしで手術ですが、最近はCTという余計な検査をするから、今は死語となった「散らす」という表現が復活しました。あるいは「モウチョウでなかった」などかかりつけ医の面目丸つぶれにしてくれる外科医もいます。

さらに症状が典型的でない胃潰瘍、頭部を打撲してないのに硬膜下出血、それは認知症のため覚えていないから。認知症と家族が大騒ぎしたが点滴を毎日大量にしたら全く正常になった熱中症など、きりがありません。患者さんも医師も今以上に注意深く観察する必要のある時代、不確定な時代に突入しました。

第52号 ご挨拶 (2013年・春)

第52号

糖尿病の患者さんは既にご存じかと思いますが、四月から糖尿病の測定結果の表記A1Cが国際基準に変更されています。当院では古い表記を併記することなく、早く患者さんに慣れてもらおうという趣旨から新しい表記のみ記載させて戴いております。持ち帰って戴く「経過グラフ」も二本棒ではなく国際基準の一本で表示しています。患者さんだけでなく医師も慣れるのに時間がかかるとは思いますが、今までのA1Cに0.4を加えたものと考えてよく、したがって、コントロール基準は従来の6.4以下が6.8以下になる。おおまかにいえば、7.0%を超えないことが目標と覚えて戴ければよいです。

年々、糖尿病の患者さんは増加しています。運動療法も薬物療法もよいのですが、やはり食事療法が「家の基礎」です。日本ほど何でも食べれる国はそう多くはありません。食べたエネルギーを運動でチャラにするのは大変な努力が必要です。太古の昔から生命は最低限の食べ物で生きれるようになっています。清貧の美徳をもう一度思い起こしてみたいものです。

第51号 ご挨拶 (2013年・冬)

第51号

新年明けましておめでとうございます。
今年も皆様がご健康でありますように。

さて、診察していますと患者さんから頼みごとを言われます。「先生に命を預けています」とか、でも私に命を預けられても利子も付きませんよ。命を預かっているのは神仏・天・存在なのであり人間ではありません。「人事を尽くして天命を待つ」を医療に例えるなら「当院で普段していない検査を健診で受けておこう」ということです。

「このクリニックにかかっているので何も受けていません」と平然と言われますと私はびっくり仰天します。ある病気で治療はしているが、診察しているからといってその人の全ての病気が事前にわかるほどの霊感など私は持っていません。医療には必ず限界があり、様々な方向から補ってこそ自分の健康が維持できるのです。何もしないで早期発見はできないし、生活改善もしなくて健康など保てるはずがありません。

今年こそ健康であるためには自分に何ができるか、考え実行する年にしませんか。