やけど
 何にでも触って確かめようとするのが子供です。熱いアイロンやストーブ、たばこの火などに触ったり、ヤカンをひっくりかえしたり、テーブルの上のポットをいじくってお湯をこぼしたり、やけどの危険がいっぱいです。危ない物に子供を近づけないことより、子供の手の届く所へ危ない物を置かないことが大切です。

 やけどをさせてしまってから悔やんでも遅いのです。痛いだけでなく後遺症を残してはあまりにもかわいそうです。やけどをさせない注意が一番ですが、もし、やけどをさせてしまった場合に、少しでも軽くすませるための処置の仕方を覚えておきましょう。

 


すぐに水道の水で冷やしてください!
 熱のために皮膚がやられてしまうのを少しでも防ぐためには、冷やすことしかありません。1秒の差でも結果は大きく違ってきます。

皮膚が赤くなった程度(第1度熟傷)の場合には、冷やした後、清潔なガーゼでそっと覆っておきましょう。
 チンク油、しょうゆ、みそ、ポマード、いもや大根おろし、アロエなどの民間療法は刺激が強すぎてさらに皮膚の炎症をひどくさせたり、不潔になって感染を起こす危険すらあります。またあとで処置を行う際にさまたげになるのでやめてください。  やけどは清潔な水道水で冷やして、あとは清潔にして感染から守ることが大切なのです。

衣服がくっついて脱がせにくい時には、無理にはがさないこと!
 やけどをした部位をさらに痛めないことです。衣服のまま冷やしてから、医療機関で医師による治療を受けてください。

水ぶくれができた時(第2度熱傷)は感染がこわい!
 表皮が熱でやられてしまって防御ができない状態になっていますので、すぐに雑菌が繁殖してしまいます。細菌感染を起こしてしまうと、あとでひきつれが起こったりして、傷跡が汚くなります。  やけどの治療で一番大切なことは感染を防ぐことにあるのだということを忘れないでいてください。  できることなら早めに医療機関での治療を受けておくことが安心です。

やけどの衝囲が広いと、軽いやけどでも命取りになることがあります。
 子供の場合で、体表面積の10%でも重症と考える必要があります。やけどをあなどらないで適切な処置を行いましょう。

 

     やけどをさせないことが一番です!
     子供のやけどはおとなの責任です!
     もし、やけどをさせてしまったら
             最善の処置を忘れずに!