蕁麻疹

蕁麻疹とは

蚊に刺されたときのようにかゆくて、皮膚は赤くはれますが、数時問から半日で消えます。

その経過から、一時的にみられる急性蕁麻疹と10日以上も続く慢性蕁麻疹に分けられます。しかし蕁麻疹ができたばかりのときは、そのどちらかははっきりしません。

多種多様で蕁麻疹の症状(程度やからだのどこにできたかなど)だけではその原因を簡単に決めることはできません。

 


原因は

多種多様で蕁麻疹の症状(程度やからだのどこにできたかなど)だけではその原因を簡単に決めることはできません。

 
原 因 急性 慢性 備 考
外から体内に入った物質(飲食物、薬、細菌など) その原因を知らずに毎日のように取っていると慢性蕁麻疹となる。
からだに問題がある場合(胃腸障害、肝・肝疾患など) 一時的な病気(急性)、慢性の病気(慢性)のいずれでも原因となる。
特殊な原因(日光、温熱、接触、物理的刺激など) 多くは本人がその原因に気づいている。
原因不明 検査異常はないものの、体調をくずしたり、過労、睡眠不足などが多い。

 


症状は

皮膚は赤くはれて激しいかゆみを起こします。

ひっかくなどの刺激でつぎつぎに広がっていきます。

ときに急性蕁麻疹や慢性蕁麻疹の急性増悪では、粘膜症状を合併(呼吸障害、腹痛、下痢など)することがあります。ただちに病院へ行ってください。

 


検査は

まず内科的一般検査をしましょう(とくに慢性では)。

急性蕁麻疹や慢性蕁麻疹でも、一般的検査で異常がない場合はアレルギー検査が役立ちます(lgE‐RAST法、スクラッチテスト、皮内反応など)。

特殊な原因と思われる場合は、それぞれの原因を確認する検査(光線検査、温熱試験など)を。

 


治療は

原因が分がれば、それを取り除いたり、その治療が必要です。

蕁麻疹が出ている部分を冷やします。

対症的な外用、内服薬(抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬など)を用います。症状に応じてその量を加減します。

呼吸困難などでショツクを起こしている場合は、ただちに救急処置(ステロイド療法)が必要です。

 

日常生活での注意点は

ポイントは、原因除去と血管を拡張し血流量が増すようなこと(体は暖まる)はしないことが大切です。

かゆみ防止対策(食事、入浴、衣類、運動、温度、湿度、ストレス、薬剤など)が必要となります。

 


将来の見通しは

原因がわかればその除去あるいは治療で再発はみられません。

原因がはっきりしないとき(とくに慢性)や原因となる病気の根治ができないときは、蕁麻疹は続きます。

生活を整え、日常生活の注意を守ればよくなることも多いようです。